10月からTBS系列で放送されているTVアニメ「太陽よりも眩しい星」。
録画して中2の長女と楽しんでいます。
別冊マーガレットで河原和音さんが連載されている同名の漫画が原作です。
先にはまったのは、漫画を読んだ母でした。
きっかけは、主人公が恋している相手役の男の子”神代”が、我が家の長男坊と似ている気がして、小学生時代の描写が出てくるたびにかわいくて仕方ないという親ばかな理由です( ´∀` )
小学生時代の神代が出てくるたびに、「〇〇(長男の名前)みたい♡」と母が言うと、「そぅお?」と長女は微妙な顔をしていますが。
主人公の女の子”岩ちゃん”と小学校からの初恋相手”神代”との恋愛模様が主軸に描かれているため胸キュン要素が多い作品ですが、その他の人間関係の中でもそれぞれの登場人物が成長していく姿が丁寧に描かれています。
何より、登場人物がリアルにいそうで魅力的!
アニメ化されるような人気作品は当然登場人物も魅力的なわけですが、時代設定などは現実とかけ離れたものも多いですよね。
”太陽よりも眩しい星”のように、ふつうの学生が学校生活を舞台に青春時代を過ごす作品はより身近に感じられます。

~こんな場面があります~
高校に入学した岩ちゃん。
クラス対抗の長縄大会に向けて練習していると、入学後に仲良くなった”香川さん”が何度も長縄にひっかかってしまいます。
放課後、香川さんが一人で長縄跳びのイメトレするのを見て、岩ちゃんは職員室から長縄を借りてきて一緒に練習を始めます。
その様子を見た他のクラスメイト数名も集まってきて、一緒に練習をします。
練習のおかげもあって、岩ちゃんのクラスは学年優勝できました。
帰り道で、香川さんが岩ちゃんに言います。
「縄跳びの恩は忘れないから。あの時来てくれた岩ちゃんの”ふつう”が私には初めてのことだったので。あの時、手に縄持って走って来てくれた岩ちゃんの姿、一生忘れない。」

香川さんは、クールでドライな印象の女の子です。
彼女のこれまでの世界では、自分のために当たり前のように長縄を借りてきて一緒に練習しようと走ってきてくれる”ふつう”は存在しませんでした。
逆に、岩ちゃんは小さいときからしっかり者で、周囲を手助けすることは”ふつう”の世界で生きてきました。
岩ちゃんも素敵だけど、こんなふうに言葉にして気持ちを伝える香川さんも素敵な場面です。
香川さんの言った「一生忘れない」は、決して大げさな言葉ではありません。
人のやさしさにふれた経験は、人を信頼する気持ちや人を助ける気持ちにつながっていき、その後の人間関係にもいい影響を与えていくことでしょう。
この他にも、”太陽よりも眩しい星”の中では、登場人物が人間関係の中で悩みながらも成長していく場面が散りばめられています。

一時期、クラスの女子グループに馴染めないことを気にしていた長女。
いっとき悩んだ後は、合わない友達に無理して合わせる必要はない、一人でいることも気にならなくなったと達観した様子を見せていました。
多感な思春期時代は、現実の人間関係の中では傷つく場面の方が多いかもしれません。
だったら一人でいる方がいい。
そんな気持ちもよくわかるし、それもいいと思います。
ただ、相手と真剣に向き合った先には、かけがえのない関係性が築けることもあるという希望は持っていてほしいなと思うのです。
”DVや虐待家庭で育った子どもたちは、それが”ふつう”と思って成長していくという例えは極端だと思いますが…
恋愛関係でも友達関係でも、いいモデルケースを知ることは大事!
誰も見ていないような場面でも周囲を気遣う岩ちゃん。
それに気づく神代は、いつも岩ちゃんを助けようと動きます。
毎回、「心が洗われるわ~」と言い合いながら親子で楽しく観ています。