”毎日ご機嫌で過ごす”
”自分で自分のご機嫌をとる"
精神の健康を保つためにために大切なことだとわかっていても、生きていれば日々いろんなことが起きますし、ご機嫌ではいられない瞬間もあります。

先日、わたしがちょっとしたトラブルの後処理に追われていた日のこと。
長女もその日、上手くいかないことでもあったのか、こんな独り言を言っているのが聞こえてきました。(←独り言の声が大きいからよく聞こえるw)
「大丈夫、わたしは今運を貯めているから」
この言葉が聞こえてきたとき、トラブル処理のことで頭の中がぐるぐるしていたわたしの頭がぱっと切り替わる感覚がありました。
「そうだ、わたしも今運を貯めているところ(だから大丈夫!)」
と起きてしまったトラブルを少し前向き捉える気持ちに変化したのです。
人の心の状態は伝播すると聞きますが、まさに、長女からいい状態を伝播された瞬間でした。
実は長女がこの言葉をつぶやいたのは、夏休みに読んだ本が影響しています。
夏休みにわたしが借りたものを、長女も読んでいました。
同じ本を読んでいなかったら、長女の独り言の意味もわからなかったと思います。
喜多川泰著「運転者」
物語は、主人公の中年男性が仕事で苦境に立たされたときに、不思議なタクシーに乗る場面から始まります。
「運はいいか悪いかではなく、貯めて使うもの」というタクシー運転手に、主人公はいろんな場所へ連れて行かれます。「自分は運が悪い」、「何もかも上手くいかない」と挫折しそうだった主人公ですが、次第に生きることに前向きになり始めます。
物語を読み終える頃には、わたしも長女も「運は貯めて使うもの」という言葉がすっかり気に入っていました。

ポジティブとかネガティブとか言いますが、要は起きた物事をどう捉えるかという考え方の癖だと思っています。
そして日々起きるちょっとした出来事をどう捉えていくかで、その人の考え方の癖が形成されていくのではないかとも。
いきなり、人生を挫折しそうだとかそんな深刻な場面で「今は運を貯めているときだから大丈夫」と思おうとしても、信じられないかもしれません。
でも、日々起きるちょっとストレスになるような出来事に対しては、「今は運を貯めているとき」と捉え直してみようかと思います。
そういう日々の積み重ねで、楽に生きられる考え方の癖がつけばいいなぁ。
生きている限り、毎日いろいろあってご機嫌でいられない日だってありますよね。
みなさんにも、心の栄養となるような本との出会いがありますように。