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PTA役員を経験して思うこと、PTAの大変さはどこからくるのか

4月から専業主婦となり、初めてPTA役員に立候補しました。フルタイムワーママ時代は、できるだけしなくてすむようにと、なるべく避けてきたものです。立候補した理由は、また働きだそうと思ったときに役がまわってくるのを避けたいということと、これまで避けてきたことへの若干のうしろめたさもありました。実際に役員をやってみて、感じた本音を書きます。

 

PTAの大変さはどこからくるのか

①組織の中でそれぞれのモチベーションがちがう

PTAには、会長さん副会長さんなど、執行部と呼ばれる中枢の役員さんがいらっしゃいます。今回のわたしの役は、学年の代表として、執行部の役員さんとの会議に出席し、そこで聞いたことを各学級役員さんたちに伝達したり、学級役員さんたちと一緒に学年で行うPTA行事を決めていくことです。(自分のクラスの学級役員も兼ねます)

執行部の方たちは、前年度から引き続き役員をされている方が多く、人間関係はある程度できている印象です。対して、学級役員さんたちの多くは、くじ引きで仕方なく引き受けてくださった方々。

まず、学年行事で何をするか、顔合わせの時点で軽く話しました。その時点で、それぞれのモチベーションの違いを感じます。執行部の方からは、「予算もあるし、自由に考えていいんですよ。以前は、お菓子作りをしたこともありました!」といった助言がありました。対して、学級役員さんたちは、「昨年通りでよくないか(←昨年はコロナで中止になっていた)」「別日程だと大変だから学校行事に合わせて終わりたい」といった意見でした。「わざわざ行事なんかしなくても」というのが本音です。結局、学校行事に合わせて各学級単位で、保護者と生徒が一緒に活動する時間を作ることになりました。

後日、さらに執行部の方々のモチベーションの高さを感じる場面がありました。PTA 役員と先生たちで飲み会をしましょう!という意見が出たのです。お酒が飲めないわたしは、職場の飲み会でも必要最低限の参加にしていたので、内心「行きたくない」と思いながら話の行方を見守ります。この意見に対しては、先生方からストップが入り、話は流れました。先生方も、勤務時間外に保護者と顔を合わせるのは嫌なのだと思います。

②多忙な保護者は、そもそもの話し合いにも参加できない

PTAの学年行事を学校行事と併せてやることになったので、先生方も一緒に参加することになります。そこで、先生たちと学級役員とで何の活動をするのか、話し合いの時間が必要になりました。この1回目の話し合いの日程調整をする際、先生方は「勤務時間内の放課後」を希望され、学級役員側は「平日は仕事なので学校が開いている時間は集まれない」という方が多かったです。結局、どうにも日程調整がつかず、学年代表のわたしが、事前に学級役員からの意見を取りまとめ、代表で先生方と話し合い、その結果を持って夜にLINE通話で学級役員とオンライン会議をすることになりました。わたしもフルタイム勤務のときは、どうしても休みをとれないことが多かったため、学級役員の方々の事情もよくわかります。この1回目の話し合いの後も、学級役員はそれぞれの担任の先生との細かい打ち合わせがあり、行事当日を含め、2回来校する時間を確保してもらわなくてはいけませんでした。

もし、わたしがフルタイムのまま学年代表を引き受けていたら、1~2カ月の間に3回以上の年休を申請する事態になっていました。PTAは、任意加入の団体でありながらほぼ強制加入、くじで役員を決めるような現状があります。であれば、役員の活動内容も誰が当たってもできるような内容に変えていく必要がありますよね。

③「はじめまして」の人たちと活動を作り上げていく難しさ

学級役員の方々に対して、執行部からの報告をしたり、学年で意見を取りまとめなくてはいけない場合、グループLINEをします。わたしが何かを投げかけても、ほとんど返信がない場合が多かったです。最初は戸惑いました。「これで進めていいのかな」「聞き方が悪かったから返信がないのかな」と、考え込みそうになります。それでも進めなくてはいけませんから、1人でもリアクションをつけてくれている方がいた場合、これは満場一致ってことだ、と解釈して進めていきました。この経験以来、グループLINEで何か投げかけられた場合は、何かしら反応をするよう心がけています。

「やりたくないのにくじで役が当たってしまった」というマイナス要因に加え、「はじめまして」の人間関係で活動を進めなくてはならない状況が加わります。保護者という共通点はありますが、それぞれ置かれている状況や考え方も多種多様です。そのような中で活動を進めていくのは、高度な社会的スキルを要するぞと感じました。(LINE上で反応が無い状況があったとしても、対面で話した場合はみなさん感じよかったですし、各学級での役もしっかりこなしてくださいました。)

PTA以外に部活動の保護者会もある

現在、長女が中学生になり部活動を始めたので、そちらの保護者会にも出席しなくてはいけません。大会などの送迎や、休日の練習に付き添う当番など、こちらもいろいろな役割が回ってきます。休日がつぶれることもあり大変ではありますが、部活動の保護者さん方とは顔を合わせる機会も多く、推し活だと思って頑張ろうと励まし合っています。みなさんPTA活動よりも、ややモチベーションが高い印象です。

 

まとめ

もし以前のわたしと同じように、時間的にもなかなか参加が難しい状況にあり、そこにうしろめたさを感じている方がいたら、しなくてすむならしなくていいさとこっそり伝えたいです。PTAの実態は、参加者の実態からかけ離れています。どうしてもやらなくてはいけない場合、顔見知りの方と一緒に役員をやることで、「はじめまして」の負担感は減るかもしれません。くじで当たってしまった方は、自分がすり減らないよう割り切るところは割り切って、楽しめるところは楽しんでください。わたしも、高度なコミュニケーションスキルが磨かれている修行中だと思って、残りの期間を乗り切っていこうと思います。

(マイナスなイメージをお伝えしてしまいましたが、正直な思いを書かせていただきました。どうかお許しくださいね。)